Nikon N-RAWで花火を撮影する方法|私がNikon Z8で花火動画を撮る理由 

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私は年間を通して全国各地の花火大会を撮影しています。

大阪・関西万博の花火、熊野大花火大会、神戸ウィークエンド花火など、これまで数多くの花火大会へ足を運んできました。

最近では写真だけでなく、NikonのN-RAWを使用して花火動画にも力を入れています。

この記事では、

・なぜN-RAWで撮影しているのか

・実際に使用している撮影設定

について、実体験を交えながら解説します。

花火の写真は撮るけれど、動画となると設定方法が全然分からない。

花火をもっと綺麗に残したい方。

これから花火動画に挑戦したい方の参考になれば嬉しいです。

目次

私が実際に使っている花火動画設定(Nikon Z8)

まず結論からお伝えすると、私が花火動画撮影で使用している設定は以下の通りです。

カメラ:Nikon Z8
記録方式:N-RAW 12-bit(NEV) N-log
解像度:4K30P
シャッタースピード:1/60秒
ISO:6400
ピント:マニュアルフォーカス

私は主に大型花火大会でこの設定を使用しています。

もちろん会場や撮影距離によって調整は必要ですが、これから花火動画撮影を始める方は、まずこの設定を基準にしてみてください。

この記事では、なぜこの設定にしているのかを詳しく解説していきます。

作例 Japan Fire Expo 二色の浜 2026

Nikon ZR + Z 14-24mm F2.8 Sで撮影

作例 OSAKA BAY SKYLUMINA FIREWORKS & DRONES

Nikon Z8 + Z 24-120mm F4 Sで撮影

N-RAWとは?

そもそも、N-RAWとは、ニコンが開発した独自のRAW動画記録フォーマットです。

N-RAWは通常の動画よりも多くの情報を記録できます。

そのため編集時にハイライトを調整しやすく、花火本来の色や光の階調を残しやすくなります

N-RAWは、写真のRAWの動画版だと思っていただくと分かりやすいです。

N-RAWのメリット

花火は非常に明るい被写体です。

そのため通常の動画では白飛びしやすく、実際に見た色や階調を残すのが難しい場面もあります。

しかしN-RAWなら撮影後に細かく調整できるため、実際に現地で見た印象に近づけることができます。

以前、Osmo Pocket 3とNikon機の両方で撮影してきましたが、その違いは非常に大きいと感じています。

N-RAWのデメリット

ここまでN-RAWのメリットを紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。

それはデータ量が圧倒的に大きいことです。

そのため

・高速なメモリーカード

・大容量SSD

・高性能パソコン

などが必要になるため、通常の動画撮影と比べると初期投資は大きくなります。

花火動画の撮影機材

ここで私が花火の動画撮影で使っている機材について解説します。

カメラは、Nikon Z8を使っています。

レンズ

私が花火動画撮影でよく使用しているレンズは以下の3本です。

・NIKKOR Z 24-120mm F4
・NIKKOR Z 70-200mm F2.8
・NIKKOR Z 20mm F1.8

花火大会によって撮影距離や構図が大きく変わるため、この3本を使い分けています。

特に動画撮影では明るいレンズを使うことをおすすめします。

理由は、動画は写真と比べて夜間撮影の自由度が低いからです。

私自身の感覚では、花火動画撮影でF4レンズは少し厳しいと感じています。

もちろん撮影できないわけではありません。

しかし、N-RAW撮影ではシャドウを大きく持ち上げるとノイズが発生しやすくなります。

N-RAWはハイライト側の情報を豊富に残せるのが大きなメリットですが、その反面、暗い部分を後から無理に持ち上げると画質が荒れやすくなります。

そのため私は、「撮影時点でできるだけ明るく撮る」ことを意識しています。

そのためにもF2.8やF1.8といった明るいレンズを使用することが多いです。

特に20mm F1.8は、大阪・関西万博や熊野大花火大会のような大型花火大会で、会場の雰囲気まで含めて撮影したい時によく使用しています。

花火動画を綺麗に残したいのであれば、カメラ本体だけでなくレンズ選びも非常に重要です。

マイク

花火動画を撮影するなら、ぜひ外部マイクを使うことをおすすめします。

花火の魅力は映像だけではありません。

夜空に広がる美しい光はもちろんですが、

・胸に響く打ち上げ音
・連発花火の迫力
・観客の歓声
・会場全体の空気感

も花火の大きな魅力です。

しかし、カメラ内蔵マイクだけでは音が割れてしまったり、風切り音が入ったりして、実際に現地で感じた迫力をうまく残せないことがあります。

私自身、以前はRODEのエントリーモデルのマイクを使用していました。

音質自体は悪くなかったのですが、音を拾いすぎてノイズが入ることもあり、設定がうまくできていなかったこともありました。

そこで現在はNikon純正のMD-10を使用しています。

純正マイクに変えてからは接続トラブルも少なくなり、安心して花火撮影に集中できるようになりました。

花火動画は映像だけでなく音も作品の一部です。

特に大型花火大会では、音があることで臨場感が大きく変わります。

花火動画を本格的に始めるなら、マイクにもこだわることをおすすめします。

メモリカード

N-RAWは大容量データになるため、最低でもVPG400規格を満たした高速なCFexpress Type Bカードが必須となります。

私は、Pro Gradeの3400シリーズの2TBを使っています。

このメモリーカードを選んでいる理由は、花火大会によっては1時間以上連続で撮影することがあるからです。

特にN-RAWで撮影するとデータ容量が非常に大きくなるため、小容量のカードでは途中で容量不足になる可能性があります。

例えば、熊野大花火大会や長岡の花火大会のような長時間の撮影では、途中でカード交換をするリスクもあります。

せっかくの見せ場で容量不足になってしまうと取り返しがつきません。

そのため私は、できるだけ容量に余裕を持たせるために2TBモデルを使用しています。

N-RAWでの花火動画の撮影設定

普段から写真撮影をしている方でも、動画撮影となると難しく感じるかもしれません。

私自身も最初はそうでした。

写真と動画では考え方が少し違うため、設定に戸惑う方も多いと思います。

ただ、花火動画の撮影設定はポイントさえ押さえれば意外とシンプルです。

これからRAW動画を記録するためのカメラ設定と撮影時の露出設定について詳しく解説します。

カメラの動画記録設定

まず、最初にNikonの設定から動画記録ファイル形式をN-RAW 12-bit(NEV)→N-Logに設定してください。

次に動画の画質(N-RAW)を「High」を選択してください。

N-Logは広いダイナミックレンジを記録ができるので明暗差が激しい花火での撮影に向いています。

ただ、N-Logでの撮影時は、画面が低コントラストで表示されるので、露出があっているかわからないときがあります。

そのためカメラの設定→カスタム設定→ビューアシストをONにするのがオススメです。

ビューアシストをONにすることで、撮影時の画面が自然に見えるようになります。

撮影時の露出設定

次に動画を撮影する際の露出設定です。

重要なのがシャッタースピードです。

動画撮影では、シャッタースピードをフレームレートの約2倍に設定するのが基本になります。

例えば、

・4K30P → 1/60秒

・4K60P → 1/125秒

という設定です。

私の場合、花火撮影に関しては、普段は4K30Pで撮影することが多いため、シャッタースピードは1/60秒に設定しています。

理由は、花火は夜間撮影のため、4K60P → 1/125秒だと暗くなるためです。

次にISOです。

Nikon Z8でN-RAW撮影をする場合、私はベースISOを意識して設定しています。

N-RAWでは、

・ISO800

・ISO6400

がベースISOになります。

ISO800の方が画質的には有利ですが、花火大会のような夜間撮影では少し暗く感じることもあります。

私も最初はISO800で撮っていたんですが、実際に撮影してみると少し暗く感じたので、今はISO6400を使うことが多いです。

特に大規模な花火大会では、花火の明るさだけでなく会場全体の雰囲気や空気感も残したいため、ISO6400の方が扱いやすいと感じています。

もちろん会場や花火大会によって最適な設定は変わりますが、これから花火動画を始める方は、

解像度:4K30P
シャッタースピード:1/60秒
ISO:6400
ピント:マニュアルフォーカス

この組み合わせから試してみるのがおすすめです。

まとめ

花火が好きだからこそ、もっと綺麗に残したい。

もっと感動を伝えたい。

そう思うようになって、私は花火動画の撮影を始めました。

そして現在たどり着いたのがNikonとN-RAWです。

もちろん写真も素晴らしいです。

しかし動画には、音、迫力、臨場感という写真にはない魅力があります。

もし花火が好きで、もっと綺麗に残したいと思っているなら、ぜひ一度N-RAWでの花火撮影に挑戦してみてください。

きっとまた新しい花火の楽しみ方が見つかると思います。

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