花火撮影の設定方法を徹底解説|初心者でも失敗しないカメラ設定と撮影のコツ

夏の夜空を彩る花火を、「もっと綺麗に撮ってみたい」と思ったことはありませんか?
花火撮影は難しそうに思われがちですが、カメラの設定や撮影手順を押さえれば、初心者でも迫力のある花火写真を撮影できます。
この記事を書いているのは、カメラ買取販売歴8年、日本の四季を追いかける写真家として一年中全国の花火大会を撮り歩いている筆者です。
現場で培った知見をもとに、この記事では
- 花火撮影にオススメのカメラ設定
- 必要な機材
- 撮影手順
- 失敗しないためのコツ
を分かりやすく解説します。


花火撮影に必要な機材の準備をしよう
まず、最初に花火を撮影する前に必要な機材や備品を買い揃えましょう。
花火撮影に必要な機材を簡単にまとめました。
①カメラ本体
②交換レンズ
③三脚
④リモートレリーズ
⑤予備バッテリー
それではひとつずつ解説していきますね。
カメラ本体
カメラ本体ですが、デジタル一眼レフかミラーレス一眼カメラがオススメです。
APS-Cとフルサイズでも、どちらでも大丈夫です。
ただ、リモートレリーズが使えるカメラ本体を使用することをオススメします。
花火は、リモートレリーズを使って、シャッタースピードをBulb(バルブ)で長秒撮影します。
Wi-FiやBluetoothを使ってスマホとカメラ接続して、スマホで遠隔でシャッター切ることもできます。
しかし、撮影途中でスマホとカメラの接続が切れてしまうことが多く、再接続するのに時間がかかりシャッターチャンスを逃してしまいます。
そのため、カメラ本体を選ぶときは、リモートレリーズを使える機種を使用することをオススメします。

昔、Nikon Zfを使っていましたが、リモートレリーズを使用できないため、花火の撮影に不向きで手放してしまいました。
交換レンズ
次は、レンズ選びについてです。
花火を撮影するとき、どこから撮影するかによって選ぶレンズが変わってきます。
可能であれば広角から中望遠などが撮れる小三元レンズが一番使いやすくてオススメです。
・Canon 24-105mm F4
・Sony 24-105mm F4
・Nikon 24-120mm F4

花火撮影するときは、Nikon Z 24-120mm F4の標準ズームレンズを使うことが多いです。この1本あれば大体撮影できます。
もし、遠くの山や展望台から花火を撮影する場合は、70-200mmや100-400mm、180-600mmぐらいの焦点距離のレンズを使うケースが多いです。
三脚
花火撮影をするとき、シャッタースピードをBulb(バルブ)設定にして長秒で撮影するため三脚が必要になります。
三脚なしで手持ちで撮影するとブレてしまうためキレイな花火を撮影するのが難しいです。
そのため安い三脚で構わないので必ず用意するようにしておきましょう。
リモートレリーズ
カメラのリモートレリーズには、カメラに有線で接続するケーブルレリーズと、カメラに受信機をつけ、リモコンを向けて操作する無線レリーズがあります。
リモートレリーズを使うことで、カメラ本体に触らずシャッターを切れるので、ブレを防ぐことができます。
逆にリモートレリーズを使わず、カメラ本体のシャッターボタンを押して花火を撮影するとブレてしまいます。
リモートレリーズは、中古だと1,000円~ぐらいから売っていますので、購入することをオススメします。
予備バッテリー
花火を撮影するとき予備のバッテリーは、必ず1つは用意しておきましょう。
花火大会にもよりますが、大体30分~1時間、長いところだと1時間以上、花火が打ちあがることもあります。
花火の撮影をしているとき、カメラの電源をずっとつけた状態にしていたり、レリーズをつけていることにより、電池の消耗が早いです。
なので、必ず予備のバッテリーは最低1つは持っておきましょう。
大容量のモバイルバッテリーをつけて撮影するのもオススメです。
花火撮影の基本設定
まず結論からお伝えします。
これから花火を撮影する場合は、以下の設定から始めるのがおすすめです。
①記録設定を「RAW」または「RAW+Jpeg」を選択
②フォーカスモードをMF(マニュアルフォーカス)に設定する
③Mモードに設定する
④手振れ補正機能をOFFにする
⑤シャッタースピードをBulb(バルブ)にする
⑥ISO 100~160
⑦F値をF10〜F14
それではひとずつ解説していきます。
記録設定を「RAW」または「RAW+Jpeg」を選択
花火は、打ち上がる花火の大きさや数によって光量が違うため、Mモードで設定して撮影しても、暗くなったり、白飛びしてしまうことがあります。



特にフィナーレは花火が打ち上がる量多いので白飛びしやすくなります。RAWで撮っておけば、後から色を戻すことができます。
なので、RAWで撮影して、Lightroomなどで少し編集するの前提で撮影するのがオススメです。
フォーカスモードをMF(マニュアルフォーカス)に設定する
花火を撮影するときは、AF(オートフォーカス)ではなくMF(マニュアルフォーカス)で設定するのが基本です。
AF(オートフォーカス)だとピント合わせに時間がかかってしまい、シャッターチャンスを逃してしまうので、必ずMF(マニュアルフォーカス)に設定してください。
手振れ補正機能をOFFにする
花火撮影するときは手振れ補正をOFFに設定してください。
手振れ補正をONにしていると、カメラが微振動を検知して、逆にブレてしまうことがあります。
手振れ補正機能をOFFにしておきましょう。
Mモードに設定する
花火撮影では、シャッタースピードをBulbで固定して、F値、ISOを調整する必要があるため、モードダイヤルはMモードにしてください。
シャッタースピードをBulb(バルブ)にする
花火を撮影するときのシャッタースピードは、「Bulb(バルブ)」固定です。
花火撮影すると聞くと、シャッタースピードを速くすると思ってる人が多いのですが、基本的に花火は長秒で撮影するのが一般的となります。
ISO 100~160に設定する
ISOは、100~160を目安に設定するのがオススメです。
僕は、ISO100に設定して撮影スタートすることが多く、撮影した写真を見て暗いと感じたら、途中でISO160ぐらいまで上げるケースがほとんどです。
F値をF10〜F14に設定する
F値は、F10~14に設定します。
最初は、F10に設定して花火を撮影して、実際に何枚か写真を撮り、明るすぎたらF値を絞って明るさを調整していきます。

データ:焦点距離20.0mm ISO100 F10 Bulb(8秒
八原 昌太郎私は花火を撮影するとき、シャッタースピードをBulb、F10、ISO100に固定して撮影スタート。
シャッタースピードとISOは常時固定。
(暗かったらISO160にする場合はあります)
あとは花火を撮っていき、F値をF10~F14に変更しながら明るさを調整して撮影しています。
花火撮影の手順
設定が終わったら、実際に花火撮影の準備をしていきましょう。
1.三脚を立てる
2.構図を決める
3.MFでピントを合わせる
4.Bulbでシャッターを切る
5.F値で明るさを調整する
1. 三脚を立てる
まずは撮影場所を決めて、三脚をしっかり立てます。
花火撮影では、撮影中にカメラが少しでも動くとブレてしまいます。
三脚はできるだけ安定した場所に置き、足元が不安定な場所では高さを上げすぎないようにしましょう。
また、人が多い場所では、周囲の迷惑にならないように三脚の位置にも注意が必要です。
2. 構図を決める
次に構図を決めます。
花火だけを大きく撮るのも良いですが、建物、橋、城、海、山、観客席などを一緒に入れると、その場所らしい写真になります。
最初は少し広めに構図を作るのがおすすめです。
花火がどこに上がるか分からない場合、最初から寄りすぎると画面からはみ出してしまうことがあります。
撮影後にトリミングすることもできるので、最初は余白を少し残しておくと失敗しにくいです。
3. MFでピントを合わせる
花火撮影では、AFではなくMFでピントを合わせます。
夜空は暗いため、AFではピントが迷いやすく、シャッターチャンスを逃してしまうことがあります。
ピントは、遠くの建物や橋、山、街灯などに合わせるのがおすすめです。
ライブビューで拡大しながら、ピントが合っているか確認しましょう。
ちなみに私は、MF(マニュアルフォーカス)で被写体にピントを合わせるとき、できるだけ手前にピントを合わせるようにしています。

データ:焦点距離15.5mm ISO 100 f10 Bulb(20 秒)
無限遠マークに合わせるだけでは、ピントがずれることもあるため注意してください。
また、構図を変えたり三脚を動かしたりした場合は、必ずもう一度ピントを確認してください。
4. Bulbで撮影する
花火撮影では、シャッタースピードをBulbに設定します。
Bulbとは、シャッターボタンを押している間だけシャッターが開く撮影方法です。
花火をキレイに撮影するには、シャッターを切るタイミングがとても大切です。
シャッターを切るタイミングは、花火が打ち上がった瞬間にリモートレリーズを押してシャッターを開きます。
そして、花火が打ち上がり、花火が消えた瞬間にリモートレリーズのボタンを離します。
大体、5~20秒の間でシャッターが切ることが多いです。
このシャッターを切るタイミングをマスターすることで、夜空に彩る日本の美しい花火を撮影することができます。
5. 明るさを見てF値を調整する
撮影した写真を確認して、花火が明るすぎる場合はF値をF11〜F14へ絞ります。
逆に少し暗い場合は、ISOを160程度まで上げるか、シャッターを開ける時間を少し長くします。

RAWで撮影すると後から色を戻せますが、白飛びさせてしまうと色が戻らないので、少し暗めに撮るのをオススメします。
花火は打ち上がる種類によって明るさが変わるため、最初の数枚で明るさを確認しながら調整することが大切です。
まとめ
花火の撮影は、一見難しそうに見えますが、今回お伝えしたカメラの設定をして、撮影すれば初心者でもキレイな花火を撮影することができます。
花火大会が頻繁に開催される夏場は、できるだけ短期間に2~3回撮影しに行くと撮影の技術も一気に上達します。
また花火は、写真撮影も楽しいですが、近くで迫力ある花火を見れる楽しさもあります。
ぜひ、日本の伝統文化である美しい花火を楽しみながら、写真撮影も楽しんでください。
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